博士後期課程に進学して良かったこと・苦労したこと

今回は会社を退職して博士後期課程に進学して良かったことと苦労したことを書こうと思います。

良かったこと

・自分のやりたかったことに存分に打ち込める

 やはりこれが一番大きいです。企業秘密や方針もなく、ただ純粋に知りたい・やってみたい研究をできることは本当に幸せです。

 土日も基本的に実験が可能なのでいつでもやりたいことができる環境にいれることことほど嬉しいことはありません。

・時間の自由度が増えた

 仕事だと平日8:00~17:00は会社で勤務といった形で束縛されますが、研究室だとフレックス制のように自由に研究室に来て帰宅することができます。

 もちろんコアタイムがあるので全く自由というわけではありませんが、通勤ラッシュの時間をずらして通学したりできるのは非常に楽です。

 また、平日に休んでしまった分も土曜日に実験するといった埋め合わせがすぐできるのがいいところです。

・英語能力が鍛えられる

 苦労したことにも書いていますが、論文投稿する必要があるので自ずと英語のライティング能力が鍛えられます。

 また、幸いなことに私の所属している研究室には留学生がおり彼らから生きた英語を習っています。

参考書で単語や文法を学ぶより、留学生と会話した方が圧倒的に効果があると感じました。

言い方は悪いですが、英会話教室に行かなくても

英語を学べるので助かってます。

 もちろん私達は日本語を教えおり、ウィンウィンな関係を築いています。

 会社では海外企業の日本支店の人が翻訳してもらい議論をしていましたが、非常に効率が悪いです。

 あと翻訳なしで会話できた方がかっこいいです(笑)。なので専門知識だけでなく英会話能力の鍛えられるのは嬉しいです。

・学割が使える(笑)

 まさか大学を一度卒業してからまた学割を使える日が来るとは思いませんでした(笑)。

 通学定期はもちろん学割のあるラーメン屋なんかもあるのでお得です。

給料は減りましたがこういうところで節約できています。

苦労したこと

・給料が安くなった

 これは自ら会社を辞めたので仕方がないですが、勤務児はそこそこいい給料を頂いたので貯金額が減ったのは大きいです。

 幸い今はJSTの次世代挑戦的研究者育成プログラムに採用され、少しばかりの研究奨励費を頂けたので給料0ではないことが助かってます。

 中には学振を含め何も採用されず、無賃で研究せざるおえない人もいるので贅沢は言えません。

・申請書類が多い

 研究奨励費をもらうために次世代挑戦的研究者育成プログラムや特別研究員の各自の申請書を書く必要があります。

ご存知の通り、特別研究員は採用倍率が高くしっかりとした申請書を書かないと採用されません。

また、記載内容が多いためじっくり考えないといけないのでかなり時間がかかります。

自分の研究を進めながらこれら2つの申請書を書くのでなかなか苦労しました。

 でもこのような書類作成に慣れることは将来科研費確保には必要なんだろうな、、

・修了要件達成(進行中)

 私が所属している大学では博士後期課程修了要件の一つに論文3報(査読あり)投稿する必要があります。

 これを三年間で達成するのが非常にハードです。イメージとしてB4,M1~M2の3年で修士論文を書きますがこれ3回分を

3年で完結させるようなものです。さらに論文は英語なのでライティング能力も必要とされます。

実験で成果を出しながら論文作成しないといけないのでゆっくりする暇はありません。苦労しますがやりがいの塊ですね。

こんな感じです。

研究が好きな人からすると給料が安くなってもこんな好環境を手に入れられるのなら全然気にしません。

日々やりがいを感じながら充実した生活を送っています。

修士課程までと比べると修了難易度が格段に上がることと給料がもらえる確率が低いことが原因で博士後期課程に悲観的になる人が多くいます。

しかし、意外と楽しいですし修士までと異なり、自分で研究費を確保したり論文投稿したりとまた新しい体験をできて研究者を目指している実感を感じれます。

ぜひ博士後期課程進学を検討してみてはいかがでしょうか。

悩み相談はお問い合わせフォームにてお待ちしております(笑)。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です