退職して博士課程に進学し約1年、率直な感想

タイトルにある通り博士課程に進学して約一年が経過しました。

会社を辞めて博士課程に進学した人が再び出戻って研究室生活をした率直な感想を書きます。

・何より研究が楽しい

何よりもこれにつきますね!! 自分のやりたい研究を自由に考えて実験・考察できるのはめちゃくちゃ楽しいですね。

しかもしっかり論理的に考察することで学会などでは評価されます。

これって当たり前ですが、日系企業にいると感情論で議論してくる上司がザラにいるので評価されない事がしばしばあります。

そのフラストレーションがないだけでだいぶ気楽に研究に専念できます。

また、大学が多くのジャーナルを契約してくれているので論文も読み放題です。

以前いた地方大学では契約していたジャーナルが少なく、読める論文に限りがあり違法サイトを利用したりしていました笑

やはり大きな大学になると契約数が増え、研究の参考になる情報が山ほどあることはいいことですね。

・いい意味で忙しい

コロナ禍が少しずつ収まってきたこともあり、延期されてきた学会が今年度は開催されることが多かったようです。

運がいいことに自分の研究も順調に進んだこともあり、一年目より学会参加させていただくことにありましたが、

発表準備や要旨作成に追われる日々を過ごしました。

学会に積極的に参加したくて「出戻り」したため、貴重な機会を得られたことに嬉しく思う反面、資料準備と次の研究の両立が大変でした。

加えて、論文執筆も行い慣れない英語で文章を書くのに苦戦しております。

また、博士課程進学に伴い助成金をいただくために各種申請手続きを書類準備が必要です。

自分の研究の重要性や計画をまとめた書類を提出し、国や民間法人に研究の価値を証明し認可もらうことで助成金を得られます。

何かしらの助成金に採択されなければ、生活費を確保するためにアルバイトなどをする必要が出てきますからこれには本気で挑みました。

おかげで今は生活費に困ることなく研究に専念できています。

大学教員だとこのような書類仕事が常に付き纏うため、この程度で疲れていては将来やっていけないので少しずつ慣れていきたいです。

・学生という身分が便利

企業に所属していると他の企業の技術についてなんて教えてもらえず、特許でしかほとんど把握できません。

しかし、学生の身分だと「競合」という概念がないので多くの技術情報を得る事ができます。

これが一番の収穫でした。

多くの技術やノウハウについて学ぶ機会が多く、企業に属してた時よりも圧倒的に学びが多いです。

技術の引き出しを多く持つことは技術者にとって強みでしかないので本当に有意義な時間を過ごせています。

また、飲食店や観光地で学割が使えるところがあるのでお得です笑

・語学能力の低さに悩む

学会発表は国内だけでなく、国際学会もあります。そのため、英語のライティング能力だけでなく、スピーキング・ライティング能力が求められます。

社会人になりほとんど英語と触れる機会がなかったので、英語について1から勉強し直す必要がありました。

また、研究室内に留学生がおりコミュニケーションを取るためにも英語を話さないといけませんが思うように話せません。。

私の場合、研究よりも語学能力を伸ばすことの方が先決ですね。

・住民税が高すぎる・・・

これは退職1年目に限りますが、会社で勤務して給料をもらっていた時の分の住民税の支払いがあります。

助成金をいただけたので支払えていますが、採用されていなければ今頃どうなっていただろうか、、というレベルで住民税が高いです。

今年中は質素に耐えるしかないですね、、

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